2015年6月9日火曜日

リスニング強化は子音から

リスニングが苦手という子どもたちがたくさんいます。
日本ではよく rとl、vとb、shとs・・・など、同じような音の違いが聞き取れないと言われ問題になりますが、それよりもはるかに問題なのは、子音の音が聞き取れないことです。
子音といっても母音とくっついている音ではありません。子音だけの音です。
たとえば、今日の授業では、outputという単語が挙がりました。
これは「アウトプット」と日本語でも使われますが、どうも「アウプ」と聞こえるようです。
二つの「t」の音は、子音だけ。「t」の口の形をするだけで、ほとんど息も出さないで次の音に移り、無声に近い音です。

「子音」に強くなるには、英文を目で追いながら英語を聞き、英文通り聞こえない箇所に下線を引くなどして、自分が聞こえない苦手な音が何かを知ることです。
そして、次になぜその音が聞こえないのかを考えてみることです。リエゾンや脱落など、英語の発音には、いろんな音の癖があります。そのなかのどれにあたるのか。
苦手な音がわかれば、ひたすらそれを聞き、自分で言ってみることです。必ず自分で言うことが必要です。その際、outputをアウプと言ってはいけません。あくまでも、「t」の音を発音するための口の形を作り、「t」の音を一瞬出そうとすることが大切です。その一瞬を自分の口で再現すると、outputが正しく聞こえてくるようになります。

一単語ずつやっていくなんて、なんだか、気の遠くなるような話だと思われるかもしれませんが、慣れてくると、どんどん聞こえてくるようになりますから、まずは子音を意識することから始めてみてくださいね。

迷わない勉強

6月7日は今年度第一回目の英検でした。解答速報を見て採点した塾生から、「合格しました!」という嬉しいメールが舞い込んできています。一発勝負の試験は厳しいけれど、合格するこども達には、ある一つの共通した取り組み方があります。
それは、迷わないこと。
英検でも入試でも、TOEICでも、いろんな参考書が出ています。
勉強の仕方に関する本もたくさん出版されています。
また、塾の数やその種類もほんとうにたくさん。
そんな中で、何が最もいい勉強法なのか、参考書なのか、塾なのか、どうしても迷ってしまいます。少しでもベターな方法を、いや、ベストな方法を、と思うのは当然かもしれません。

でも、本当は、ベストな方法などないのです。
唯一あるとすれば、やり遂げること。
迷わないこと。
ひたすら、たった一冊の参考書を、一つの方法を、やり遂げることです。
どんな問題集でも、一冊やり遂げると、必ずそれまで見えなかったものが見えてきます。
そこでまた次の一冊を選ぶ。
迷わない。ひたすらやる。
それが合格への最も近道です。

今回英検で合格したとメールをくれている中高生は、みんなひたすら、迷わず、問題をやり続けた子どもたちです。
さあ、次は、二次試験にチャレンジです。